帰ってきた!ワタクシのブログへいらっしゃい♥

温泉イベントのネタばれが解禁とのことなので、
「僕だけがいない街」のネタばれを書きます。

映画を見てから読むことを推奨いたします。

 

 

「僕だけが」については、以前から何度も書いては消した。
書いているとどんどん、逆切れしてっちゃうから。
興奮してしまう。
たぶん、私が思っている以上に話題になっていないからだと思う。
でもまあ、いいか! という気分になった。
なぜ、温泉のネタばれではなく、映画の方を書くのか?
それは宴会トークのときに「八代学」について一言だけ触れたから。
あの役を演じたことで、とても成長できた、と言ったと思う。
その一言がワタクシのトリガーとなる。

 

八代学は。

 

すごくいい。

 

何がイイか?

 

あれこそが、ワタクシが待ち望んだ、「役者・及川光博」に演じさせたい役だったから。

 

だって、見たかったでしょう?
怜悧で狡猾な完全犯罪を行うサイコパス役を?
絶対、いつかは演じて欲しかった。

 

貝塚(ビタブラ)は憎悪に取りつかれた、誰よりも人間臭い男だった。
野々宮(悪貨)もまた、冷酷にはなりきれなかった。
そうした犯罪者たちとは一線を画すのが八代学だ。
他者になんの感情も持たず、ただ己の欲望のまま、快楽を追求する。

 

彼にとっての快楽とは、児童の命を奪うこと。

 

綿密に計画を練って実行する。恐ろしいほど完璧に。
その快楽に何度も浸りたいがために、必ず、他者を犯人に仕立て上げる。
たぶんだけれど、彼にとって他者を陥れることは別に喜びでもなんでもないんじゃないかと思う。
ゲームのように、という言葉はきっと彼の中にはない。
もっと根っこ、本質なところから湧きあがるものに従っているだけ。
犯罪がばれては、この蜜が吸えなくなる。

 

ただ、ただ、殺すことが楽しいのだ。

 

悟に対して、大人の事情をそっと打ち明けるところは
とても印象的だ。
「先生」という立場ではなく1人の人間として対峙してくれる。
こういうのは子どもにとって、誇らしいのではないか。
観ているこちら側も「この人は分かってくれる」と思う。

 

でもそれは意図してではなく、彼の本能的に「そうした方が、いいから」なのだ、きっと。
心は、ない。

 

快楽殺人を扱ってはいるが、殺害シーンは出てこない。
唯一、悟と橋の上でもみ合い、乱暴に欄干へ引きずり上げて川面へ突き落すシーンだけがある。
あの「わかってくれる大人」の八代先生の顔が歪み、殺し方も無様なもの。
ここだけが異質であり、八代の仮面が落ちたシーンだった。

 

という!
というね、役をね、演じたわけですよ!!
そりゃ興奮するわ!
舞台挨拶で監督が「連続殺人の犯人探しです」的なコメントを言っちゃったときは、
端役に見える先生役なのに、なぜ舞台挨拶に出ているのかこの人は、
と異様に怪しく思えたわ。
本人もコメントしづらそうだったわ!

演技が見事だったからこそ、上映期間中はネタばれできなかった。
最大級の賛辞を贈りたい。いくつも言葉を重ねたい。
のに、
それにはネタばれ必至という映画でした。

 

いやーもーほんとサイコー!
「役者・及川光博」を語りたいなら、絶対、観た方がいい。

2件のコメント

  1. 管理人さま、お帰りなさいませ~
    漫画を先ず、読みだした瞬間、八代学=及川光博なのねと。そこから映画を想像しつつ、ぐいぐい読み倒しました。
    そして、映画を観ました。成る程。
    個人的にも待ってましたの役所。
    いい人なんて誰でも出来る!悪役こそが役者としての力量発揮だと。
    悪役のカッコいい話はやっぱり面白いと思います。

  2. charさま
    悪役、良かったですよね。
    とまりくんとか法郎さんとか、裏切るんじゃないか、
    黒幕じゃないかと言われながら、フツーに良い人でした。
    良い人なのか、悪い人なのか、ちょっとわからないという
    不思議な味を持っている役者だと思います。
    怪しくは見えるけど最後まで見たら、
    普通に良い先生だった、ということも
    あり得るわけです。
    (この物語は、そうではないのですが)
    その持ち味、本人はわかってるんだろうな、と思います。

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