小学生くらいの頃は、ミュージシャンがCDと違う歌い方をすると、
「えぇーっ」と思ってました。
CDと完璧にシンクロするものを期待していた。
子どもだからマルかバツかの世界で生きていて、
正解(CD)と違うのを堂々と披露するのは何故?
それを周囲も喜ぶのは何故?って、混乱してた。
その間にあるグレー、いや白から黒へのグラデーションの世界は、
私にはなかった。
いまはグレーもグレー、CDとはまったく違う歌い方をする人に
ベタ惚れです。大人になった。大人になったよワタクシも!
そんなわけでワタクシが今回、言及したいのは「夜行性ガール」。
BEAT&ROSESツアーでは歌ったり歌わなかったりしましたが、
最後まで読んでいただければ、なぜ新潟のアンコールで
この曲がきたとき、ワタクシがハートを射抜かれたのか
ご理解いただけると思います。
今回、「夜行性ガール」はすべて、CD通りに、
サビにかかるところが、ハイトーンボイスだった。のだ。
みっちーはとにかく、ハイトーンを使わない。
喉に負担をかけるからなんだと思うが、「僕のゼリー」でも演らない。
「僕のゼリー」はリリース当時、プロモのため何回かTVで 歌っている。
しかし、「ねェいい~?」のところが、 高いときと低いときがあって、
もうそのころは、CDが正解だとは思っていないワタクシは、
「ほほう」とあごに手を当て、したり顔でTV画面を凝視していた。
んで、ライヴよ。
う・た・わ・ね・え・ハ・イ・トーン・ボ・イ・ス・で。
(スタッカート)
ライヴではときどき「僕のゼリー」を演ってはいるが、
たぶん数度くらいしか、高くは歌ってないはずだ。全通してないからわからんが。
そんなみっちーが、「夜行性」ではすべて、ハイトーンできた。
今ツアー、いちばんレアだったのは、実はこの曲だとワタクシは思う。
余談だが、『月刊少女野崎くん』はもう、一生ないだろう。
さあ、話を戻そう。
超貴重な高音、喉に厳しいんだろうハイトーンを、
新潟のアンコール、いちばん疲れてるところへ持ってきた。
しかもこのとき、急に決めたのだろう、バンドのスタートが遅れて
師匠の何ごともないような素振りのカウントで始まっている。
ねえ、そんな大変な曲を、無理に入れるほどさあ、
楽しかった? 新潟、楽しかったんだよね??