ファンタスティック城の怪人 NHKホール 2days

公演がファイナルを迎えたので、ネタばれ的な感想を。
NHKが終わってから書き始めて今日までまとめきれずにいたものです。
MCも思い出すたびに手帳に書き留めてはあるのですが、
♪今夜、桃色クラブで。のアドリブで
「セクハラしちゃうぞ」
「ネットに書かないで!!」
と2日も続けて言われると、ついUPは控えてしまいますね。
どこかの公演でも何度か「すぐネットに書いちゃうんだろ…(半拍の間)…ツイッターとか!」とワタクシたちを笑わせたものの(Twitterの発音にやや不慣れ感を込めていてそれもおかしい)、話の前後がないまま言葉だけが切り取られて独り歩きし勝ちであり、それは本意ではないんだろうなあと心のうちを推し量るにつれ、ついワタクシの手も鈍るわけです。
そんなわけでMC少なめ、ワタクシの主観たっぷりめの「ファンタスティック城の怪人」NHK 2days総まとめ的感想です。

●エロティック大賞
最終日、2階最後列から双眼鏡で凝視した『プルシアンブルーの肖像』は、今ツアー、ワタクシが見た中でいちばんの艶めかしさございました。
NHK以外は前ベイベーだったので、双眼鏡で見てる場合ではなかったというのもありますが。
前日のNHK1日目にて、「玉置さんの作る曲、世界観は僕と通じるものがある」としながらも、「僕の詞は説明的だけど、玉置さんの詞は同じ言葉を繰り返すことで、どんどん(世界観、情感を)作り出していく」「繰り返しを歌っていると、どんどん、こうっ、脱ぎたくなる!」 と、もやもやしてくる気持ちをぶつけてきました。そのじれったい様にこちらも身悶え。
そんな1日目を経た2日目のプルシアンブルーときた日にゃあ。
自分の左手で頬から首筋を辿りながら肩先に触れて胸元へ。
懐に何度も手を挿しいれ、衣装が乱されてぷちぷちっとスナップがはずれる。
それをブルーレイより鮮明に焼き付けるワタクシの脳内。(優秀です!)
目の前で繰り広げられる性のうねりに、ワタクシのSAN値も大ピンチ☆
ともかく、この日のプルシアンブルーは、たいそう美味でございました。
ていうかこれ、WOWOWで放映していいの!? いや放映してくれなくては困る!! うちWOWOW映らないけど!!
●「音楽とは?」について
愛哲で出た質問、18年目に入り、改めて問われた「みっちーにとって、音楽とは?」についての答え。一言で語れず、ずっと頭の中で転がしていました。
素で唸ったあと出た最初の答えは、「音楽とダンス(パフォーマンス)は、中学の頃から常にセットだね」。
しばらくしては何事かを答え、最後に出た言葉が「救済」でありました。
男友達を作るためにバンド活動を始めたというエピソードを思い出し、また心のうちで涙するワタクシ。A-Studioでは、ヤギーが出るのでしょうか。それとも行きつけの寿司屋の大将か? あるいは救いとなった学校の先生か。
ちなみにフッシーは「青春」だそうです。
●最終日、そして初日に戻る。
最終日になって、やっとわかったことがありました。
前提としてワタクシは、会報に掲載されるアルバムライナーノートやベイベーたちのライヴレポートなどは、自分的な解釈が固まるまで極力読まないようにしています。なので、今回もろくに読んでいません。
(7/1現在、会報が届いちゃってインタヴューでツアーについて言及しているため、読めずにいます。ていうか、読むためにこのテキストをまとめています! はよ! はよせんとはよ!)
私にとって自分が書くレポートというのはちょっとこう、国語の記述テストや小論文みたいな感じっていうの? 課題(=アルバム)があって、作者(=みっちー)の心情を推し量りつつ、自分にとっての解釈や私が発見したものをこうしてブログやライヴメモ上でテキストに起こす。
で、最後に答え合わせ。
みっちーの意図を私が見事に受け止めることができたら、「ヨシッ」と、こぶしをぐっと引く。(NHK1日目、肖像画の衣装が変わっている件を皆が気づいたかどうか問いかけ、気づいたことを受けてそんなポーズをとったみっちー。)
話は逸れるけれど、取材やインタビューで人に話を聞くときには結局、現在の自分の中からしか質問が出てこない。
自分の力量を超える質問はできないのだ。
また、相手がどんなに素晴らしいことを話してくれても、現在の自分が理解できることしか受け止めきれない。
だから常に自分の中を耕していかなくてはならないのだが、これは人間的な魅力を高めるといったこととは種類の違うものだ。どちらかというと思考の訓練、頭の筋トレに近い。(脳トレではない)
これが私の持論なので、だから、みっちーの意図を汲むことができたり、「こうじゃないかな」という解釈が自分の中でピタリとはまったりすると、それはこの上ない喜びとなる。みっちーと同じ目の高さでいられることが何よりも嬉しい。(私の中には、みっちーしかないのだなあ)(ちょっと気持ち悪いネ!)
さて、今回のアルバム。
ワタクシ的には『怪人ミッチー』もどうかなあと思っていたのですが、ラストの『Don’t forget me』に違和感が。
ゴシックホラーな世界観の中で、なぜこんなに明るいんだろうと。
すでに怨念と化している200年の思い、それが最後に「大団円☆」的な明るさの中で昇華されていってしまうのはどうなの?と。
情念とか、情欲とか、狂気とか。
200年のうちに愛しているのか憎んでいるのか、自分でももうわからなくなってしまった。二律背反な感情にさいなまれ、ただ闇雲に求め続ける気持ちだけが残っている。
そういう世界観と「忘れないでいて♪(明るい)」は、私にはかけ離れすぎていると感じられ、だからこの曲は、アルバムとして通して聴いたときに、居心地が悪かった。
でもNHKの2日目でわかった。わかっちゃった。すとん、と腑に落ちた。
『Don’t forget me』は、エンドロールだったんですよ!
NHK1日目で、「最後に死の国へ怪人が帰る」と自らネタばれを言っていました。
それを聞いたらなおのこと、「明るすぎるのでは」という気持ちでいたのです。
でも違った。
物語の終わりは『光』だったんです。
アルバムを聴く前に参戦した、ツアー初日、アンケートに書きました。それがこれです。
※注:アンケートは出す前に毎回写真に撮っている。なぜならそれが、こういったライヴレポの根幹であり、私がみっちーに伝えたい、そして自分の中に残しておきたい思いだから。(やっぱりちょっと気持ち悪い)
歌詞を聞き取り間違いしているのはちょっとどうかと思いますが、この曲の印象は今に至るまで変わっていません。
ひ か り よ …
暗闇に向けて放つ溜息のような、かそけき声よ。
音が空に四散していく様は、そのまま怪人がはかなく消えていく姿のようでした。
そして物語はここで完結する。
ずっと『Don’t forget me』がその位置か
と思っていました。
『光』が最後なんだ、と、あっと気づいて、そうしたら私の気持ちがぐるっと、関東ファイナルから関東初日(ツアー初日)に戻ってしまって円環の理。
良かったんだ。初日に覚えた感情で良かったんだ。
アルバムを聴かずとも、みっちーが伝えたいと思ったことをきちんと受け止めきれた自分で嬉しい。むしろツアー中途はアルバムに囚われすぎてしまった。あと「違和感が」とか思っててごめん。
気づいたことで心が解(ほど)けるような安堵と脱力感、そして湧き上がってきた高揚感の中、NHK2日目の、ワタクシにとっては最後の第1部終了を迎えました。
200年もの間、忘れ去られていたワインを味わいつくすかのように、上澄みから澱まで物語のすべてが語られ、そして『Don’t forget me』が、まるで映画のエンドロールのように舞台の幕を引きます。キャストやスタッフ名、果てはNGまで見えるかのようでした。
最後の最後に怪人が、階段を上り、そして消える。
映画のエンドロールだと気づいたら、すべてがその通りに演出されていたのにまた驚かされました。
いまも『Don’t forget me』の終奏を思い出すだけで、ぞくぞくします。
彼(注:怪人)の思いは届かなかったのだろうか。ヒロイン(注:ワタクシ)が呼ばれ、見たあの人は幻だったのだろうか。彼を知ったいま、もう昨日までとは違ってしまったワタクシがここにいる。
そう思って見上げた古い肖像画は様相を変えており、
あれが夢ではなかったこと、
彼の心深くにワタクシを残し、彼もまた変わったことを知る。
NHK、心憎い演出です。
※ツアー途中で変更になったのだと思いますが、ツアー当初の肖像画はエンディングも赤マントだったのです。NHK1日目にブルーの衣装に変わったのを初めて見、かなりぐっとくるポイントだったのですが、よもやファイナルグッズのクリアファイルでネタバレするとは。グッズ見てから本編だと、「あーあれがここねー」になっちゃうのがもったいない!!
読み返したら第1部にしか言及してませんが、今ツアーはいつにも増して第1部の在り方が重要であろうと思うので、これでヨシとします。
そういや今回行った会場では一度も「2部以降はオマケだから」と言わなかったなー。もちろんいつも冗談だとわかっているけれど、今ツアーはそういう冗談をいわずともよいくらい、彼の中では別のものだったのではないでしょうか。

そうであると良いなと思っています。

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